夜勤シフトと明け休みの基本|勤務間インターバルと無理のない組み方

公開: 2026年7月12日

夜勤のあるシフトを組むとき、「夜勤明けの日は休みに数えてよいのか」「次の勤務までどれくらい空ければよいのか」と迷う方は多いのではないでしょうか。夜勤は生活リズムへの負担が大きく、シフトの組み方ひとつでスタッフの体調や働きやすさが大きく変わるとされています。

この記事では、「明け休み」の考え方と休日扱いの注意点、勤務間インターバル制度、深夜労働にかかわる法律上のルール、そして無理のない夜勤シフトの組み方の定石を、初めてシフト作成を担当する方にもわかるように整理します。

「明け休み」とは — 法律用語ではなく実務上の慣行

「明け休み」とは、夜勤を終えた当日の休息を指す実務上の呼び方で、労働基準法などに定義のある法律用語ではありません。たとえば前日の22時から翌朝7時まで勤務した場合、勤務が終わった日の日中は体を休める時間になります。この日を職場では「明け」「明け休み」と呼ぶのが一般的です。

ここで押さえておきたいのは、明け休みはあくまで「勤務明けの休息」であって、法律上の「休日」と同じものとは限らないという点です。次で詳しく見ていきます。

夜勤明けの日を「休日」として数えられる?

労働基準法35条では、使用者は労働者に毎週少なくとも1回の休日を与えることとされています(例外として、4週間に4日以上の休日を与える変形休日制も認められています)。

注意したいのが、0時をまたぐ夜勤の翌日の扱いです。0時をまたいで翌朝まで勤務が食い込んでいる場合、その翌日は「休日」に当たらない場合があるとされています。たとえば22時〜翌7時の夜勤なら、翌日は朝7時まで働いているため、その日を丸1日の休日とは数えにくいわけです。

夜勤明けの日を公休として数えていると、「週1回の法定休日が実は確保できていなかった」ということが起こり得ます。明け休みとは別に、勤務のかかっていない丸1日の休日を確保する組み方が安全とされています。

勤務間インターバル — 終業から次の始業まで11時間が目安

勤務間インターバル制度とは、終業から次の始業までの間に一定の休息時間を確保する仕組みです。労働時間等設定改善法により、2019年4月から事業主の努力義務とされており、国は11時間以上の休息を目安として推奨しています。

あくまで努力義務ですが、夜勤を含むシフトでは特に意識したい考え方です。たとえば朝9時に夜勤を終えたスタッフを同じ日の夕方から再び入れるような組み方では、休息が足りず疲労の回復が難しくなります。シフトを作る際は「終業から次の始業まで11時間以上空いているか」をひとつの目安にするとよいでしょう。

夜勤にかかわる法律上のルールを整理

夜勤シフトを扱ううえで押さえておきたい主なルールを一覧にまとめます。

項目内容根拠とされる規定
深夜割増賃金深夜(22時〜翌5時)の労働には25%以上の割増賃金が必要とされています労働基準法37条
時間外・休日労働の割増時間外は25%以上(月60時間を超える部分は50%以上)、法定休日労働は35%以上とされています労働基準法37条
36協定時間外労働・法定休日労働をさせるには36協定の締結・届出が必要とされています労働基準法36条
休憩労働時間が6時間を超えると45分以上、8時間を超えると60分以上の休憩が必要とされています労働基準法34条
18歳未満の深夜業22時〜5時の労働は原則禁止とされています労働基準法61条
深夜業従事者の健康診断深夜業に常時従事する労働者には6ヶ月以内ごとに1回の健康診断(特定業務従事者健診)が求められています労働安全衛生法66条
安全配慮義務使用者は労働者の安全と健康に配慮する義務を負うとされています労働契約法5条

特に18歳未満のスタッフがいる職場では、深夜帯に入れないことを前提にシフトを組む必要があります。また、夜勤に常時従事するスタッフの半年ごとの健康診断は見落としやすいポイントなので、シフト管理とあわせてスケジュールに組み込んでおきましょう。

無理のない夜勤シフトの組み方 — 実務の定石

法律上の最低ラインを守るだけでなく、スタッフの体に無理のない組み方を意識することが、結果として欠勤や離職を防ぐことにつながるとされています。実務でよく使われる定石は次のとおりです。

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まとめ

夜勤シフトの基本を振り返ります。

本記事は一般的な情報の整理です。個別のケースの判断は、労働基準監督署や社会保険労務士へご相談ください。

※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、法的助言ではありません。個別のケースについては労働基準監督署・社会保険労務士等の専門家にご相談ください。